男澤さん全員集合


男澤(オトコザワ)という名字の家系に生まれて、名刺交換の際など、よくめずらしがられます。

子どもはだれもが自意識過剰であって、自分だけ特異なポジションに置かれるのを避けたがるものだ。

子どもはだれもが自意識過剰であって、自分だけ特異なポジションに置かれるのを避けたがるものだ。

私もそのころは、男澤という私を表す記号が、「私はオスである」と言わずもがなのことを殊更に強調しているようで、妙に恥ずかしく、得心のいくものではありませんでした。しかも、長い、舌が回りにくい、漢字が難しい。

こちらは男性だからいいけれど、女性なら増してをや。

親戚の女子が、名字のせいでからかわれていると聞いて切なくなった記憶があります。

大人になってからは、めずらしい名字で印象に残るせいか、後々まで覚えておいていただけるようで、これはよかったですね。

ところで、2012年にFacebook内に「男澤さん全員集合」なるグループを作りました。

きっかけは、佐渡出身の女性の「男澤さん」と偶然に知り合いになり、「一族以外の男澤さんとはじめて会いました」と喜ばれたこと。しかも近々、名字が変わる、と。

そこで、彼女が男澤であるうちに、全国の男澤さんにお知らせし、お祝いをせねば。

Facebookで検索した全国の男澤さん男沢さんに片っ端から趣旨を説明した「友だち申請」を行い、グループに参加していただきました。

(だいぶ申請したような気がしていたのですが、8名と記録されている。)

その後、少しずつ増えて、13名の男澤さん男沢さんが現在のメンバーです。

このうち、親類は私の実弟が1名、遠い親戚が1名で、その他はみな初めて袖擦りあった人でした。

とはいえ、管理人の横着のせいで、活発な交流が発生せずにおりました。ごめん。

最近、瀬戸家さんという知り合いの女性がFacebookでコメントしておりました。

瀬戸家の名字は全国に20人いると知った。彼女は結婚して改姓したので「そんなこったろーと思ってたぜ!」。

ところで、どうやって調べたのか。じゃーん。

郵便局の「ゆうびん.jp」サイトに「ニッポンの名字」なるサイトがあって、調べたい名字を入力すると全国の同名字の人数を答えてくれる。

最近できたコーナーらしく、郵便局保有の全国の配達先リストから推定しているのでは、と思料しつつ調べたら、データベースを構築し保有しているのは、名字・家系図情報調査とシステム開発の企業。「名字カウントの手法は政府発表統計および全国電話帳データを元に」独自に解析したものだそうです。おどろき。

では、わが男澤姓はどうでしょうか。

じゃーん。早速、旧姓男澤さんからグループに報告がありました。

全国に約450人。男沢姓は?全国に1300人。合計1700名のオトコザワさんがいることになります。(オザワと読む人も混じっている。)

子ども時代を過ごした登米市にはすべて親戚筋で10数世帯。近隣の市町にもぽつぽつといることは知っていました。

大学で仙台に住み始めたときに、電話帳で男澤・男沢名字を調べたところ、約40軒あって、さすが仙台は都会だ、また親戚以外の男澤もたくさんいるんだなと発見。その際に、宮城県に多いのは明らかであろうという前提で、全国に千数百人くらいかと推計していた数字が間違っていなかったことが証明されたのでした。

Facebookグループを立ち上げてから、もう7年経ってしまった。

その後、Facebookに登録した人も多かろうと気がついて、調べてみました。なんと、500~1000名程度と推定できます。

Facebookの日本人の登録者数が人口の約4分の1ですから、比較して高率です。

さて、管理人としては「男澤さん全員集合」を再活性化する使命が天から降ってきたようだ。

全員のリストを作成し、少しずつ友だちリクエストを送っていくことにしたいと思います。

まずはグループ名の改称ですね。「男ザワさん全員集合」とすれば、男澤さん、男沢さん、オトコザワさん、オザワさん、すべてを包含できるかな。

楽しくなりそうです。